日比谷高校

なぜ?2019年、日比谷高校が二次募集を行った理由の解説!

2019年、高校入試の歴史に残る大きな出来事がありました。

都立トップ校である、日比谷高校が一般入試の二次募集を開始したのです。

通常、二次募集というと、定員割れしているような人気のない学校が募集するものとなっております。

そのため、トップ校であり、例年の倍率が二倍を超えるような日比谷高校が二次募集を行うというのは、普通考えられないことなのです。

一体何が原因で、このようなことになったのでしょうか??

この記事では、日比谷高校が2019年に二次募集をかけなくてはいけなかった理由について解説していきたいと思います。

二次募集の実際。定員割れしたわけではなかった?

二次募集の原因についてお話しする前に、二次募集の実際について解説していきます。

2019年の日比谷高校の出願状況は次の通りです。

募集人員 応募人員
1日目
応募人員
1+2日目
応募倍率 最終
応募人員
最終
応募倍率
男132 133 329 334 2.51 329 2.47
女122 121 255 258 2.13 259 2.14
計254 254 584 592 2.33 588 2.31

 

  受検人員 受検倍率 合格人員 入学手続
人員
258 1.94 142 131
223 1.84 128 118
481 1.89 270 249

これをみると、応募倍率は約2.5倍、受験倍率はほぼ2倍と、例年並みの人気を誇っていることがわかります。少なくとも、2018年の入試よりも人気は上昇傾向にあります。

そして二次募集が次のような出願状況になっています。

募集人員 応募人員 応募倍率 最終応募人員 最終応募倍率
5 171 34.2 170 34.0

応募倍率は驚きの34倍!募集に対して非常に多くの人が殺到しているのがわかります。

このように、日比谷高校の人気は健在であるにも関わらず、二次募集をかけなくてはいけなかった背景とは一体なんなのでしょうか。

相次いだ辞退者

日比谷高校の二次募集の真の原因は、相次いだ辞退者にあります。

本来の定員(募集人数)254人に対し、入学手続きをしたのが、249人だったのです。

これにより、募集している人数よりも5人、入学者が減ってしまったのです。

たかが5人くらい、誤差だと思うかもしれませんし、実際、日比谷高校の教師たちはそう思ったことでしょう。

(二次募集をかけることが日比谷高校の名前に傷をつけたり、また受験手続きなどの手間を考えると当然のことだと思われます。)

しかし、都の教育委員会からの命令で、五人を追加募集する必要が出てきたと推測されます。

また、日比谷高校がこのような事態に備えて、補欠合格者を出さなかったのは、日比谷高校側の不手際だったというべきかもしれません。

辞退者の原因はあの高校?

さて、この相次いだ辞退者ですが、その原因を作ったのは学芸大付属高校だと考えられます。

実は、学芸大付属高校も日比谷高校と同じように、大量の辞退者を抱えていたのです。

しかし、学芸大付属高校は辞退者を見込んで、補欠合格者を出していたので、彼らに追加合格の通知を送りました。

その結果、「学芸大付属に補欠合格していて、日比谷高校にも合格している生徒」が、日比谷高校を辞退して学芸大付属高校に流れたのです。

その結果、補欠合格者を出していなかった日比谷高校は、例外的に二次募集をかけざるを得なくなったということになります。

ここから見えてくること

ここから見えてくることは、日比谷高校の人気が落ちたことではありません。

むしろ、日比谷高校が高校受験界で人気を上げている、ということです。

どういうことでしょうか?これからそれを、大学受験に例えて説明していきます。

大学受験に例えていうと、東大は日本国内のトップの大学ですよね?そして、東大を受験する学生のほとんどは日本人です。

だから、東大の合格を辞退する人はまずいません。ここまでは簡単に理解できると思います。

ここで、もし東大が世界レベルで戦えるようになったらどうでしょうか?

世界中から東大を受験する人が出てきます。その中には、「東大は合格したけど、ハーバード大は補欠合格だった」という人もいるでしょう。

そのような人がいる中で、ハーバード大が繰り上げ合格者をたくさん出したらどうなるか。東大のレベルが下がったわけではないのにも関わらず、東大の合格を辞退して、ハーバード大に行く人が出てきます。

これと同じことが、高校受験界でも起こっているのです。

今まで、日比谷高校で辞退者が少なかった理由は、「日比谷高校を受けるのは、都立志望の学生のなかのトップ層の生徒」であったからです。

しかし、今や、都立高校の受験生だけではなく、他の私立や国立高校を受験する人もが、日比谷高校を受験してきているのです。

その結果の、日比谷高校の辞退者が出てきた、ということです。

(ここまでの話がよくわからない人は、上の大学受験での例を、東大→日比谷高校、日本→東京都(または都立志望)、ハーバード大→学芸大付属高校、と置き換えて読んでみてください。)

これからの日比谷はレベルが下がるのか?

上でも言ったように日比谷高校はレベルが下がっているわけではなく、むしろ上がっているのだと考えられます。

(もしあなたの身近にいる人が、「日比谷高校が二次募集をかけたのは、日比谷のレベルが下がったからだ!」というなら、それは物事の表面しか捉えてない意見だと思います。)

言うなれば、日比谷高校は「都立のトップ高校」から、「全国的な進学校のなかでの中堅高校」というように変化してきたと思われます。そしてその変化を表しているのが、今回の二次募集なのではないでしょうか。

そのため、日比谷高校の受験は、今後ますます熾烈なものになっていくと思われます。

来年からもこの傾向が続くのか、今後の動向に注目です。

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