東大受験

【2019】東大で文科二類が文科一類を超えた理由。来年はどうなる?

2019年度の東大入試では、文科二類の合格最低点が文科一類のそれを上回りました。

例年、文科一類(=東大法学部)の難易度は文系でトップ、その下に文科二類(=経済学部)、文科三類(=文学部、教育学部等)が続く形でした。

わかっているだけでもここ10年間以上は、文科一類の合格最低点がトップです。

しかし、今年度の入試では、文科二類の難易度が文系の中でトップ。受験生の予想を裏切る形となりました。

ここ10年間の合格最低点の推移

 

この記事では、なぜ、今年度は文科一類よりも文科二類のほうが入試難易度が高かったのか?来年もこの傾向は続くのか?などの疑問について、考察していきます。

法学部よりも経済学部が人気

まず第一に、東大内での、経済学部人気の高まりや、逆に法学部の人気がなくなって来たことが理由に挙げられるでしょう。

 法学部のうまみが減っている

  官僚になる必要性がなくなっている

法学部の人気が落ちて来たのは、官僚になる必要性がなくなって来ているからだと考えられます。

ここ最近までは、東大法学部→省庁での官僚勤めという流れが一般的なエリートコースとされて来ました。

しかし、官僚の天下りに対する世論が厳しくなったり、国家公務員の収入が減り、しかし仕事は今まで通り激務であることなどから、官僚になろうとする東大生が減っているのではないでしょうか。

その結果として、今まで官僚になるために必須だった「東大法学部」という肩書きに執着する必要がなくなったのです。

  司法試験が大変

さらに、法学部を卒業して、弁護士や検察を目指す人も減っています。

弁護士や検察になるためには、司法試験を受ける必要がありますが、その勉強が熾烈を極めることはおそらく誰もがご存知でしょう。

近年は、弁護士が余っているなどの問題で、あまり弁護士といえども高給が期待できなくなっているので、わざわざ法科大学院(ロースクール)に行って、難関の司法試験を受けて弁護士や検察になろうとする必要がなくなって来ているのです。

 経済学部人気の原因

  経済学部→商社や銀行のコースが定番に。

法学部の人気が落ちて来ている一方で、経済学部の人気が高まりつつあります。

官僚や弁護士のうまみが減っている今、商社や銀行への就職に人気があります。

経済学部を卒業すれば、大手の商社や、銀行への就職に有利になる上、学部での勉強も法学部に比べてかなり楽になります。

そのため、「楽していいところに就職できる」経済学部に進学したいという学生が増えているのです。

  文二から法学部に行くのが簡単になった。

また、法学部の人気が落ち、経済学部が人気になって来たことから、本来法学部に進学するはずの文科一類の学生が、経済学部に流れるようになりました。

その結果として、法学部は定員割れを起こすようになり、文科二類から法学部に進学することが簡単になりました。

そのため、受験生にとっても、わざわざ入試難易度の高い文科一類を受験する必要もなくなってきたのです。

2 採点基準の違い

 文一よりも文二の方が採点基準が甘い可能性

文科一類よりも文科二類のほうが合格最低点が高かった理由として、採点基準の違いも考えられます。

東大は公式には発表していませんが、同じ問題でも、科類によって採点基準が違うという情報があります。

そのため、文科二類のほうが甘い採点基準で採点した結果、合格最低点も高くなった可能性があります。

3 文三志望でセンター失敗した人が文二に流れた

 センター足切りは文三が一番高い

今年度の入試で文科二類が難しくなった理由として、センターの足切りによる受験生の変動があります。

東大の二次試験の難易度は、文科一類>文科二類>文科三類ですが、

東大の足切り点の高さは、文科三類>文科二類>文科一類の順になっています。

そのため、文科三類志望の人で、センター試験に失敗して足切りにかかりそうな人は、文科二類か文科一類に出願するしかなくなるのです。

ここで、文科一類と文科二類なら、例年難易度が低いのは文科二類なので、文科二類に人が流れることになります。

このようにして、センターで失敗してしまった人が文科二類に流れた結果、文科二類の合格最低点も上がったのだと考えられます。

来年(2020年度)の傾向は?

今までは、文科一類が東大文系のトップでしたが、今年はそれが逆転しました。

そして、その背景にはおそらく、法学部と経済学部の人気が変動していることが背景にあると考えられます。

そのため、今後も文科二類の難易度は上がり、文科一類の難易度は下がっていくでしょう。

しかし来年(2020年度入試)だけに限って言えば、そうではないかもしれません。

2019年度は、文科二類の方が難しかったので、その反動で文科一類に人が流れるかもしれません。

そしてその結果、また例年と同じように、文科一類の方が難易度は高くなると考えられます。

来年(2020年度)以降は、センターの形式が変わることなどから、様々な受験事情の変化があると思います。そのため、学部の人気予想などがますます難しくなっていきます。

そのため、受験生の方は、受験の難易度ではなく、「自分が行きたい学部か」という点を真っ先に優先して受験に臨んだ方が良いのかもしれません。

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